2022.04.21 (2022.09.05 アップデート)


みなさまこんにちは、まついえこです。
「たべもの」のカーボンフットプリントを測ってみる
一応カーボンフットプリント初心者の私でも、肉(特に牛肉!)の消費は大量のCO2排出を伴うことは理解しておりました。
5年まえくらいでしょうか、ある超有名ビジネスコンサルのSGDs担当パートナーの方が
「肉を食べるのは一週間に1度にしましょう」
といっていたのが衝撃的で、忘れられなかったからです。
まじか。。。それは。。。涙。
まずは、現状を把握すべく、私の先生であるこちらのIGES発行のレポートに基づき、食のカテゴリーについては、食品の種類ごとに購入した重さ(kg)で毎日ログをつけていきます。
(計測方法のあれこれについての紆余曲折は、 ”おうちのカーボンフットプリントをはかってみる (前編)” ”おうちのカーボンフットプリントをはかってみる (後編)”)
1.5°Cライフスタイル― 脱炭素型の暮らしを実現する選択肢 ―
https://www.iges.or.jp/jp/publication_documents/pub/technicalreport/jp/10464/1_5_report_A4_FINAL_REPORT_j_web.pdf
これが、わが家1か月の食料消費量。じゃん。

まあ、うちの家族のここ一番メニューはたいてい肉だし、冬場の人気メニューはビーフシチューだし、当然肉がフットプリントではNo.1だろうと予想していたのです。
あとは・・・集計してたら圧倒的消費量だった、飲料とか。。。
(これはミネラルウォータと”酒”が原因。絶対に実家の母にばれてはいけない。。。)
ですが・・・実際計算すると、カーボンフットプリント1位は肉でも飲料でもなかったということでした。はい。。。
一位は、、、なんと!「乳製品」でした。

えーー-。
そんなに買っているつもりはなかったのですが、確かにわが家の朝ごはんは手抜きごはんで
- 牛乳かカフェオレ
- パン
- フルーツとヨーグルト
だったので、1日おきくらいに牛乳とヨーグルトをかっていたのが、ちりつもでこんなになっていたようです。
スーパーの「生乳ロスゼロ」のPOPにこころが痛みつつも、温暖化も差し迫った課題。
どげんかせんといかん! ということで、前編では代替ミルクあれこれをお届けします。
いろいろ試してみた!代替ミルク
タニタカフェ オーガニック 無調整豆乳 (1000ml)



ヘルシーなイメージのタニタが出している、オーガニック豆乳。すてきな感じです。
さっそく買い込んで、レンチンして飲んでみる
。。。「豆だね」。。。うーん、50点
(注) 個人の感想です
すぐに豆腐にできそうな感じ。オーガニック豆乳で豆腐を手作りしたい人にはよいかも。
が、牛乳チックな代替品としては、今回見送ることにします。
ちなみに、残りは2-3割の水で薄め、はちみつとインスタントコーヒをまぜて、無駄なくいただきました。
Alpro オーツミルク 砂糖不使用 (1000ml)
つぎは、最近スーパーに並ぶようになった(ような気がしている)オーツミルク!


原材料を見るとオーツ麦という麦からできているようです。なるほどー。
そのほかにも、食物繊維やカルシウム、ビタミン類が添加されていて栄養面を強化しているようです。
原産国はおフランスでした。
私は結構飲みやすいし、「いいんじゃない?」と思ったのですが、家族からはクリーミーな口当たり?香り?がNGだったらしく
「味をつけた豆乳のほうがよい。55点」
(注) 個人の感想です!あくまで!!
辛口の評価となりました。うーん、なかなか決まらない。。。
glico アーモンド効果 オリジナル (1000ml)
お次は、おされな人のあいだで最近のまれている(と思われる)アーモンドミルク!



なんか火曜サス〇ンスみたいな雰囲気になっちゃいましたが・・・他意はありません。ほんとに。
アーモンドのペーストをベースにして、お砂糖や食物繊維、カルシウム、ビタミンEなどが入っているようです。ふむふむ
気になる家族の評価は、
「おいしい!このままでもインスタントコーヒいれてもすごいおいしい!甘いけど。 90点」
(注) 個人の感想です
ということで、今までの最高得点と相成りました。祝!
ちなみに、原料のアーモンドはカリフォルニア産ということです。glicoさんのホームページに掲載されております。
Almond Breeze アーモンドミルク 砂糖不使用 (1000ml)
お次は砂糖不使用のアーモンドミルク。
もちろんglicoのアーモンド効果にも砂糖不使用のラインナップがあるのですが、せっかくなのでブランドも変えてみました。


glicoのものと同様、カリフォルニア産アーモンド原料をつかっていて、リン酸カルシウム、ビタミンEなどが添加されています。
自社契約農園というところが推しなのかな。
低カロリー、低糖質でコップ一杯(200ml)当たり32kcalというのもうれしいですね。
前回も高評価だったアーモンドミルク。評価が期待できます!
「おいしい。でもやっぱり甘いほうがおいしい。75点」
(注) 個人のかんそうです 涙
えー、厳しすぎない?はちみつなしでも十分おいしいし。十分じゃない? なんか試していくたびに辛め評価になってきている気がする。
もうすこし代替ミルク探し、ねばってみます。
大塚食品 ミルクのようにやさしいダイズ (950ml)
豆乳ー>オーツミルクー>アーモンドミルクと一巡して、そろそろ近所のスーパーで買えるものがなくなってきており、もういちどラインナップの多い豆乳に戻ってきました。
なんか最初のころ飲みにくかったのは、きっと豆乳初心者のくせに”無調整豆乳”を選んでいたからなのでは、ということにようやく気づき調整豆乳に変更してハードルをさげました。


”ミルクのように” というネーミングや ”すっきり飲みやすくなりました” というコピーも、牛乳チックな代替品を探している人を明確にターゲットしていると思われ、期待大です。
「うん、これなら飲みやすい。いいね! 90点」
(注) 個人の意見です
きみの評価は90点満点なのか!?100点は何で出ないんだ!!?
まあしかし、こちらも有望な候補として残りました。
キッコーマン 調整豆乳 (1000ml)
豆乳といえば!これでしょう。どこのスーパーにも置いてある、子供のころからかわらないパッケージ。
キッコーマンの豆乳シリーズです。 今回はミルク代替品ということで、調整豆乳にしましたが、イチゴとか、コーヒとかフルーツとかいろいろフレーバーもあって楽しいですよね♪


調整豆乳組としては、添加物もわりかし少ないのもうれしいところ。惜しむらくは、大豆がカナダ・アメリカ産なところかなあ。。。
家族の評価
「おいしい、これまでで一番おいしい。のみやすい。 95点」
(注)こじんのかんそうです
キターー-!!!初の90点越え!
やっぱりなあ、昔から飲みなれた味なのかなあ。老舗の強さがでましたね。
キッコーマン 調整豆乳 低糖質 (1000ml)
ここまできたら、とことん行こうということで、こんどはキッコーマン調整豆乳のカロリーオフバージョン!!
”低糖質、カロリー45%オフ”


家族の評価(なんかだんだん、いい加減になってきている気はするけど)
「普通においしい。でも、どっちかというとこないだの(カロリーオフじゃないほう)がおいしい。
90点」
(注) コジンノカンソウデス
なるほどなるほど。お砂糖をアセスルファムKなる甘味料にかえてあるからカロリー低めなのね。きっと。
この甘味料の評価はちょっとわからず。化学系強い方ぜひアドバイスをお願いします。
ふくれん 国産大豆100% 調整豆乳 (1000ml)
そろそろ決めたい。やっぱりキッコーマンかなー。
と思いつつ、近所のイトーヨーカドー系列のスーパーで見つけたこちら
ふくれんの調整豆乳。国産大豆100%ってかいてある。やったー、なかなか出会えなかった国産主原料。涙


調整豆乳だけど、わりかし添加物も少なめなのは評価できそう。
家族の評価
「あまいなー、うんでもまあそれ以外はいいんじゃない? 90点」
(注)kojinno kanso desu
ということで、まずまずのラインとなりました。
marusan 国産大豆の調整豆乳
おー、marusanの豆乳はあっちこっちで見てたけど、国産もあったのね!!
国産大豆農家応援派の私としては、買わないわけにはいかないでしょう!!



気になるお味は-??
「うん、ふくれんのよりも甘くなくてちょっと豆っぽいけど、でもふつうにおいしい。90点」
(小仁乃館創出酢)
いえ~い!国産大豆第二弾、合格ラインですね♪
KAGOME 畑うまれのやさしいミルク まろやかソイ
この辺でもうアップしようとおもっていたのに、スーパー行ったらまた新しいのが出てる!
まさか、、、2桁の大台に乗るとは。
代替乳市場、激しい商品開発競争が透けて見えます。でも、せっかくだから買ってみよう。


KAGOMEさんのこちらの製品は
・おからもぜんぶ使っている
・砂糖なし、白ぶどうとトマトで飲みやすく
というコンセプトが新しいですね!
家族の評価
「まったりしてて、やだ。30点」
すいません、、、こじんの感想です。私も飲んでみましたが、味がオーツミルク寄りでなめらか、まったりなので
その感じが家族の好みと合わなかった様子・・・
おうちのミルク代替品を決める!
以上、近所のスーパーに通いつつ、飲み続けた代替ミルク探し、まとめるとこんな感じです!!
No | 商品名 | 容量 (ml) | 味 (点) | 主原料 | 主原料産地 | 製造者住所 | エネルギー (cal) | たんぱく質 (g) | 脂質 (g) | 炭水化物 (g) | 食塩相当量 (g) | カルシウム (mg) | カリウム(mg) | マグネシウム(mg) | 鉄(mg) | イソフラボン(mg) | ビタミンB2 (mg) | ビタミンB12 (μg) | ビタミンD (μg) | ビタミンE(mg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | (ベンチマーク) 息子の愛する ”雪印メグミルク” | 1000 | 100 | 生乳 | 国産 | エビナ? | 133 | 6.5 | 7.6 | 9.6 | 0.22 | 227 | ||||||||
1 | タニタカフェ オーガニック 無調整豆乳 | 1000 | 50 | 大豆(有機、遺伝子組換えでない) | 中国、アメリカ | 愛知県 | 116 | 9.4 | 6.8 | 4.4 | 0.0 | 30.0 | 488.0 | 56.0 | 1.2 | 74.0 | ||||
2 | Alpro オーツミルク 砂糖不使用 | 1000 | 55 | オーツ麦 | (不明) | フランス | 80 | 0.4 | 3.0 | 13.6 | 0.2 | 240.0 | 0.4 | 0.8 | 1.5 | |||||
3 | glico アーモンド効果 オリジナル | 1000 | 90 | アーモンド | カリフォルニア | (確認中) | 83 | 1.2 | 3.5 | 13.6 | 0.5 | 60.0 | 10.0 | |||||||
4 | Almond Breeze アーモンドミルク 砂糖不使用 | 1000 | 75 | アーモンド | カリフォルニア | (確認中) | 32 | 1.2 | 2.4 | 1.6 | 0.4 | 239.0 | 12.0 | 9.0 | ||||||
5 | 大塚食品 ミルクのようにやさしいダイズ | 950 | 90 | 大豆 | カナダ | 群馬県 | 101 | 6.2 | 5.2 | 8.3 | 0.4 | 240.0 | 328.0 | 3.0 | ||||||
6 | キッコーマン 調整豆乳 | 1000 | 95 | 大豆(遺伝子組換えでない) | カナダ、アメリカ | (確認中) | 118 | 7.2 | 7.8 | 4.8 | 0.5 | 110.0 | 330.0 | 42.0 | 0.6 | 44.0 | ||||
7 | キッコーマン 調整豆乳 低糖質 | 1000 | 90 | 大豆(遺伝子組換えでない) | カナダ、アメリカ | 茨城県 | 72 | 6.0 | 4.0 | 3.4 | 0.4 | 244.0 | 280.0 | 34.0 | 0.7 | 38.0 | 2.4 | |||
8 | ふくれん 調整豆乳 | 1000 | 90 | 大豆(遺伝子組替えでない) | 国産 | 福岡県 | 96 | 7.1 | 4.1 | 7.7 | 0.4 | 23.0 | 308.0 | 35.0 | 1.2 | |||||
9 | marusan 国産大豆の調整豆乳 | 1000 | 90 | 大豆(国産、遺伝子組換でない) | 国産 | 愛知県? | 139 | 9.2 | 6.2 | 11.6 | 0.3 | 12~30 | 25.0 | |||||||
10 | KAGOME 畑うまれのやさしいミルク なめらかソイ | 1000 | 30 | 大豆飲料 | (不明) | 茨城県 | 57 | 3.4 | 2.1 | 7.1 | 0.3~0.5 | 12~30 | 160.0 | 11.0~30.0 |
※成分情報はコップ一杯(200ml)のものです
※2022年3月問い合わせ時の回答、変更の可能性あり
※空欄は表記なしのもの
※評価方法-下記の基準で「よい」としたものをハイライト。
・味ートップ3
・主原料 ー有機栽培のもの
・原産地、製造者ー国”
・エネルギー、脂質、炭水化物、食塩相当量、:少ないものトップ3
・タンパク質、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、イソフラボン、ビタミン類:多いものトップ3
※ 製造工場の記載があるものは、そのまま記載。わからないものについては、
消費者庁 製造所固有記号検索データベース で商品記載の固有番号で検索
(たいてい、賞味期限のところに書いてある、アルファベット二文字です)
点数もそこそこだったし、国産材料、国産製造というところを評価して 主軸の代替ミルクを ”8.ふくれん 調整豆乳”と”9. marusan 国産大豆の調整豆乳”。手に入らない時のバックアップを ”6.キッコーマン 調整豆乳” にして、フットプリントの削減に取り組む予定です。
どちらもカルシウム量は牛乳よりも低くなるので、どうカルシウムを補うかは今後の課題ですね。
あと、牛乳に比べて賞味期限が長いのも特徴。3-4本まとめて買っておけば災害対策用としても使えるし、お買い物の頻度も下げられるのはうれしいですね。
”肉ではなかった...食のカーボンフットプリント No1は?? (前編)” 最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。
次回中編では、代替ヨーグルト、チーズ、バターを探します!
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