すまい やってみる! 省エネ、節エネ

はじめての市場連動型 電気料金

こんにちはー!
2022年2月に東京電力から、Loopのおうち電気(enecoの100%再エネ)プランに変えてから早1年! ようやくみんな電気の入札時の固定価格縛りからLoopさんが解放されたらしく、わが家も市場連動型の電気料金に移行いたしました!!
(この一年で大変な赤字をかぶっていたりしないのだろうか、、、Loop。。。)

どっかーんと料金あがるんじゃないか」とか、「どうやって値段決まっていくんだろう・・・」とか色々わからないところもありつつのスタートになりましたが、料金プラン移行後初めての請求書もきて色々わかってきました!

  • ピークシフトをうまく使って節約したい
  • 再エネ電気に変えたいと思っているけど、市場連動型になるのはまだ不安
  • 「市場連動型プランって、いったい何ね?

という方には参考になるかもしれないので、初月使ってみた状況をレポートしますー。

市場連動型プランって、いったい何?

東京電力さんとかの一般的な電気料金だと
基本料金(アンペア数に応じてかかる月額固定分)
+ 従量料金( 今月xxx kWhつかったから、○○円という変動部分)
+もろもろの調整
で月の請求金額が決まっているとおもいます。

昨年2月にLoopさんに移行した時は、「おうち電気」というプランでして、基本料金なしの
従量料金( 今月xxx kWhつかったから、○○円という変動部分)
+もろもろの調整
という料金プランでした。

うちは2023年の3月は固定従量料金、4月から市場連動型料金に変わってますが、ポイントは ”従量料金” 部分のお金の計算のしかたが変わってくる ところです

3月までの固定従量料金では、その月のキロワット単価(kWhあたりの料金)は、日付や時間にかかわらず、ずーーーっと固定でした。

4月(期間は2023年3月18日~4月17日)からの市場連動型料金では、電力の市場取引価格によって、30分ごとに電気の料金が変わります。

近年の再エネ発電の増加により、主に太陽光ががんがん発電できる 晴れの日・日中は単価が安くなり0.01円になったりします
太陽光発電ができない時間帯、みんながお家で電気をたくさん使う朝・夕などは、単価が高くなるという特徴があります。

たとえば・・・

4月13日は晴れ!でした。太陽光発電が増える8:30ごろからどんどん単価はさがって、0.01の時間がつづきます。

反対に4月26日 は雨でして、キロワット単価も22.01円など高め。「電気が足りなくなりそうだよ!節電ヨロ」のビックリマークもついてます。

結局高いの?安いの?

固定従量料金だった3月、と 市場連動型料金になった4月とでわが家の電気利用量はこんな感じになりました。

電気使用量が4月は減ってしまったのでややわかりにくくはありますが、実績ベースのキロワット単価(一番下の行)で比較すると

3月のキロワット単価 34.26円 から4月は 36.51円に増加しています。

仮に3月の単価のままだと、4月分の請求書は 6680円になったはずです。(3月の単価 34.26 円/kWh x 4月の使用量 195 kWh =6,680円)
実際の使用料金(政府補助なし)だと7120円なので、その差は440円(全体の6%ほど)、 月単位でみると料金プラン変更の影響は まつい家の4月分についてはほぼなかったことになると思います。

1日単位で見てみると、おもしろい

月単位の比較だと、わかったようなわからんような感じですが、電気の使い方を1日単位で比較すると面白いことがわかりました!
Loopの契約者用ページで使用量や請求書のデータが見えるのですが 市場連動型のスマートタイムONEにしてからは、30分おきの電気使用量、電気利用量も見えるので、エクセルに落として比べてみます。グラフはLoop契約者ページのものをスクショ、コメントはまついが追記しています。

あんまり単価の安い日ばっかりアピールするのも誤解を招くかな、とおもい、、、今回は一日を通して割と電気の単価が高めだった4月24日(月) と4月25日(月)で比べてみました

4月24日 ピークシフトがうまくできた日

  • 2023年4月24日(月)東京は終日くもり。昼間の単価は8円台、それ以外は 20円越えでした。

お金の節約や、再エネ電気の活用の面では、朝・夕・夜の再エネ電気が少ない時間の電気使用量をできるだけ抑える発電量が豊富な時間帯(多くは昼間)に電気を使う ピークシフトがポイント。4月24日はわりとそれがうまくいている日です。洗濯機や食洗器などの利用を日中に行っています。
昼間の電気単価はそれ以外の時間帯にくらべて多少安めなので、めちゃめちゃ高い時間が発生していないのがわかります。一番高かったのが朝で30分あたり6円ですね。

4月25日 ピークシフトのできなかった日

  • 2023年4月25日(火) 東京は 朝晴れていたがすぐくもり。昼間の単価は14円台、それ以外は20円越えでした

イイワケっぽいですが、この日は2年に1回のハウスクリーニングの人が10:00-くることになっていて、洗濯もキッチンの片付けも来るまでに終わらせなきゃ―!ということで洗濯機も食洗器も全部朝から全開で回し、朝ごはんのづくりでクッキングヒーターも使ってます。トリプルコンボのため一気に朝に使用量が増えました。

かつ。。。夕食はてんぷらだったのですが、くもり でおうち発電ができず、系統電力 100%でIHクッキングヒーターを使うことに。。。

30分料金では、朝に10円、夕方に15円くらいまで増えちゃいました。(ピーク時が6円だった24日とくらべると、激増。)

ピークシフトがうまくできた4月24日、できなかった4月25日をくらべてみると・・・

電気使用量の差は 21%なんですが、ピークシフトができなかった25日は料金が51%増えちゃってるんですよね。

電気の単価の推移をこまめにみながら、うまくピークシフトできるかどうかでかなり利用料金に差が出てくることがわかります。

まとめ

ということで、「市場連動型料金って、何ね?」から、移行前後の利用料金や、ピークシフト成功・失敗のときの料金までみてきました。

あらためて今回使用量や料金を細かく見ていくと、市場型連動料金をうまく活用できる場合とできない場合がありそうです。

市場連動型料金をうまく使える人

  • ピークシフトをして、おトクな時間帯の電気をうまくつかえる
    在宅していることが多く、家電の時間を柔軟に変えられる(まついのようなアナログ人間型DRから、タイマー利用などまで)
    蓄電池・コントローラーを駆使して、安い時間帯に電気を貯めておける

市場連動型料金に向いてない人

  • 電気の単価のチェックとかがめんどう & 自動化できる仕組みもない
  • 朝・夕・夜にしか家にいない、蓄電池もないなど、電気を利用する時間帯を変えること自体が難しい

まつい家も完全人間系から早く、完全自動DRに進化したいなあ。本格的な太陽光パネル・蓄電池も早く入れて自給できたら最高なんだけどなあ。


はじめてだと色々不安もある市場連動型料金ですが、

  • 自分の家の電気の使い方のクセを把握して、市場連動型料金を使いこなせるかシュミレーションする
  • 電気単価の情報を見る癖をつける、お得な時間を狙って使う
  • いっそ蓄電池+太陽光パネルも設置、ピークシフトを全自動でできるようにしちゃう

ができれば、高額の請求書に驚く!という事態にはならなそうです。

太陽光発電所の出力制限や、発電できない時間帯のダックカーブ問題の緩和にも、電気の需要をシフトできる市場連動型料金は有効だと思います。ぜひご検討くださいませー。


Tips for CFP reduction

ピークシフトで 市場連動 活用す

by まつい えこ


~ ご参考情報 ~

Looopでんき

2022年2月 東京都が主催していた”みんなでいっしょに自然の電気 のプログラムでLooop電気に変えました。

ウクライナ侵攻後の燃料高騰で、新電力各社の倒産・撤退や新規申し込み停止など相次いでいましたが、Looopさんでもようやく新規申し込みが開始されたとのことです!

enecoというオプションで、再エネ50%、再エネ100%の電気にしてカーボンフットプリントを削減することもできます。ぜひぜひご検討くださいませ。

本日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!
ご意見、感想、新しいアイディアなど、なんでもコメントいただけると、ものすごくうれしいです。Have a nice and eco Day!

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