よくしる! 気候変動、カーボンフットプリントについて

おうちのカーボンフットプリントをはかってみる (後編)

2022-04-18

みなさんこんにちは!まついえこです。

前回のおうちのカーボンフットプリントをはかってみる (前編)では、紆余曲折のうえようやく計測のテンプレート作成までこぎつけました。

今回はその後1月にデータ収集、計測を行った結果をお伝えします!!

測定方法

12月に作成した測定用のエクセルは、こちらのレポートをもとにしています。

1.5°Cライフスタイル― 脱炭素型の暮らしを実現する選択肢 ―

https://www.iges.or.jp/jp/publication_documents/pub/technicalreport/jp/10464/1_5_report_A4_FINAL_REPORT_j_web.pdf

なので、それぞれの項目のデータ収集も方法もレポートに習って行いました。

すまい

住居とそのメンテナンスについては、”おうちの広さ” で計測します。

これは家の面積が分かるものがあればいいので、カンタン♪

そのほか、電気、ガス、水道などもこの項目に含まれていて、”使用量”で計算します。

こちらは、、、時々郵便受けに入ってくる、検針票みつつ「高っ!」とおもったことはありましたが、忙しさにかまけてそのまま放置だったので、、、

それぞれ電気、ガス、水道のお客様ID的なものを捜索し、Webのお客様ページで使用量のログをゲットしました。

ID探したり、パスワード送付が一部郵送だったりして、面倒ではありますが、これでいつでも直近2年分のデータが見れるようになりました。よしよし。

たべもの

食の項目は、消費量(重さ)なんです。

毎月買わずにまとめ買いしているお水、もしくは実家のコメ農家からいただいている米は、消費量を毎日ログ付けするようにしました。

その他は普通に日々スーパーから買ってくるものが多いので

  1. スーパー行って買い物してくる
  2. 冷蔵庫に入れる前に、項目ごとにクッキング用の測りで重さを確認
  3. キッチンに持ち込んだパソコンにて、エクセル入力

で対応しました。

家族が買ってきた分もいれないといけないので、帰ってきたらすぐさま捕獲して、全部袋の中身を計測。

『たいへんだねー』

『そんなに頑張ってはかってたら、もうダイエットできたのにねー』

。。。ふんっ!!!

いどう

移動については、移動距離で計算します。

計測については、Google Mapのタイムラインをつかっておこないました。

コロナの前までは、子供が鉄男だったこともあり、土日は電車・バスの乗り継ぎ三昧だったんですけどね・・・この2年あまり、遠方への移動は感染防止のためカーシェアを使う感じになってます。

カーシェアで3人一緒に異動する場合は、タイムラインの移動距離そのままを入力。

電車移動などのときは、移動距離 x 人数 を入力してます。

そのた(消費財、レジャー、サービス)

こちらは、すべて消費した金額ベースです。

日々お買い物した金額や、楽天スーパーセールで調達したものについて、金額入力していきます。

白物家電、情報・音声映像機器、家具・木製品、衣服 などなど、なかなか毎月買わないものについては、ざっくりで

(使ってるもの総購入金額)÷ (利用する期間-月単位)

で計算して月の購入額に足しこみました。

ちなみに、在宅で働くパパ、ママの強い味方である、デリバリーの料金については、『外食』に準じると想定して『レジャー』の項目に入れています。

最近、大好きなカレーの店があって、結構乱発しちゃってるんだよな。。。危険・・・・

で、結果は??

前置きが長くなりすいませんでした。頑張って1月中毎日エクセルでログを付け続けた結果はこちら!!

ざんっ!!!

おおー、1月の一か月1人あたりで、トータル 479 kg-CO2e/人出たー!

でも、これって多いの少ないの??

ということで、年間予想の数字に直して、日本の平均と、東京都区部の平均と比較してみました。

(平均値は、前編同様、1.5°Cライフスタイル― 脱炭素型の暮らしを実現する選択肢 ― と レポートの著者の小嶋先生から紹介いただいた、脱炭素型ライフスタイルの選択肢 を参照させていただいています)

日本の平均値と東京の平均値の割合が変わってくるのは、

  • 寒い地方ほど冬の暖房のための排出量が多くなる
  • 都市部は公共交通機関もあるので、車に乗る機会が少ない
  • 逆に、消費財、レジャー、サービスの支出は多め

という傾向があるからのようです。

また、こちらのデータはすべて”一人当たりが一年間に出すカーボンフットプリントの量”を対象にしているため

  • 単身世帯では平均より多め、複数人で済んでいる世帯のほうが(住居、家電、エネルギーなど)共有部分が増えるので少な目になる

ことも予想されます。

さて、都内、マンション暮らし、3人世帯のわが家の1月の実績から、年間のライフスタイルカーボンフットプリントを予想すると、↑のグラフの一番左になります。

東京区部のデータ(左から2番目)のグラフと比較すると

  • トータルの数字は、東京区部平均が7250kg-CO2e/年・人 に対して、5889kg-CO2e/年・人。19%ほど少な目。(ほっ)
  • しかし、、、たべもの(食)の項目は、東京区部平均が1350kg-CO2e/年・人 に対して、1481 kg-CO2e/年・人。オーバー。。。
    うすうす感じてたものの、、、食べすぎなの!??
  • わが家実績の項目別でTop3を見ると 1位 たべもの(食、1481 kg-CO2e/年・人)、2位 すまい (1266 kg-CO2e/年・人)、3位 サービス(840kg-CO2e/年・人)。
    このあたりを中心に、削減の作戦を練る必要があり。

という結果になりました!!

太陽光パネルとか、省エネとかは鉄板の対策だと予想していたので、すまいについてはある程度予想していたものの、、、まさか1位にたべものがくるとは。。。ショックー。

今後、このデータをもとに対策を検討していきます。

本日も最後まで読んでいただきどうもありがとうございます!

Have a Nice & Eco Day!

~ ご参考情報 ~

脱炭素型ライフスタイルの選択肢
https://lifestyle.nies.go.jp/html/options.html#top

日本全国地域ごとのカーボンフットプリントのデータを参照できます。
またおすすめの削減対策や各対策でどれくらいの効果があるかなどのデータもあります。
ぜひ一度パラパラしてみてください。

まつい えこゲキオシ。
1.5°Cライフスタイル― 脱炭素型の暮らしを実現する選択肢 ―日本語要約版https://www.iges.or.jp/jp/publication_documents/pub/technicalreport/jp/10464/1_5_report_A4_FINAL_REPORT_j_web.pdf


日本語要約版著者
小出 瑠・小嶋 公史・渡部 厚志(IGES)
日本語要約版レビュー
西岡 秀三・浜中 裕徳・堀田 康彦(IGES)
日本の平均値については、こちらのデータを参照させていただきました。

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