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【東京都・江東区】2022NEW環境展&地球温暖化防止展 速報!!

2022-05-26

2022.05.26 (2022.09.09 アップデート)

みなさま、ごきげんよう! まついえこです。

昨日皆様のSNSで、NEW環境展/地球温暖化防止展が東京ビックサイトで開催されていることを知り、あわてて登録して今日いってきました!

もう会期が始まちゃってたので、残念ながらセミナー登録はできず ←バカ

恒例の” 東京大田区のおばちゃん まつい えこ” 名刺を持ちつつ、いろんな展示会のブースを回らせてもらいました。

特に面白かったものを、独断と偏見でPick Upしてお届けします―!

明日までやっているので、「なんとか1-2時間ならスケジュール空けられるかも」というあなたは、こちらから無料事前登録、です。急げ―

2022NEW環境展/地球温暖化防止展ホームページ
https://www.n-expo.jp/index.html

申しこみフォーム
https://nexpoinv.jp/

展覧会の様子

https://www.n-expo.jp/photos.html

https://nippo.meclib.jp/jk20220516/book/index.html?_fsi=q5jQeMJP#target/page_no=1

*すべて公式HPから抜粋

こんなものまで!

日々、木材の端剤や廃棄物の再利用の技術や製品がリリースされてきてますが、会場には知らなかった技術やおもしろい再生材の使い方が紹介されていました。

Shellmine(シェルミン)by 福井クラフト

(E)海洋プラ・廃プラ対策コーナー E305-2

そうなんです!卵の殻!!から作った食器なんです。

色々な製品を展示してあったのですが、いわれなければよく会社の食堂とか、定食屋さんとかで出てくるプラスチックの食器と見分けつきません。持ってみると結構重量感もある。いいね!

隣のおじいちゃんは、「これ一式資料会社に送ってくれぃ」と要望されていました。

商談になりそうですね、よかったよかった

ごみを燃やした灰 by (株)ミダック + (たぶん早稲田)大学との共同研究

(B)再資源化・廃棄物処理・解体エリア B208

すいません、「ごみ削減もやってるんで」とかっこよくパンフを断って、企業名と大学名があやふやに・・・たぶんあっていると思うんですけど。

こちらの共同研究では、ごみ焼却ででる「煤塵(ばいじん、焼却後の排気に含まれるスス等を集塵機で集めたもの)」を使って大気中のCO2を吸収する研究です。

煤塵は大気と触れると、1kgでおよそ100gのCO2を吸収するんですって!しらなんだ。

それを活用するために、目をつけたのが「燃えないごみの埋め立て地」です。

埋立地では、ごみ と 土を交互に重ねながら埋めていくということなのですが、この土の代わりに煤塵をかぶせてしばらくおけば、つぎのごみを入れるまでの期間に灰が大気中からCO2を吸収するというもの。

いままでの研究結果だと、灰の厚さを1~3cm程度に抑えるのが、「煤塵の量」と「CO2吸収量」の効率が最も良いということです。

いらないゴミからでた材料に着目して、さらにそれでCO2を削減する!すばらしい研究だと思います。

もちろんごみが削減 OR ゼロにできるとなおよいですが、道のりは遠い・・・未来の姿に移行できるまでいろんな活躍の場がありそうな研究だと思いました。

段ボールの意外な活用法 by (株)ササキコーポレーション

(B)再資源化・廃棄物処理・解体エリア B125

これ、なんだとおもいます??

なんと、いらなくなった段ボールをメッシュ状に切って、梱包材を作る機械なんです!!

すごーい!これ考えた人メッチャ頭いい!!

  • 梱包材を使うところは、おそらく納品の時のいらない段ボールがあるはず
  • 梱包材の脱プラや、カーボンフットプリントの削減もできる
  • さらにいらない段ボールを廃棄する手間もなし

いいと思うなあ。すごいなあ。

ただ、お気づきのように元の段ボールをそのまま切って使うため、「愛媛のミカン」の段ボールで作うと、「愛媛のミカン」の柄がうっすらついた梱包材ができあがります。

でも、いいじゃない!

「梱包材は新品じゃないと、とかきれいでないと」とか消費者が要求するかぎり、企業は不要な梱包材を買い続けなければいけなくなります。ひいてはいらない資源を使い、カーボンフットプリントやごみを増やしているわけです。

消費者側も変わる必要がある、と思う今日このごろ。

食品ロス品  by (株)モキ製作所

(P)バイオマス・有機性廃棄物処理エリア

展示ブースでこちらの”分離職人”のデモ機がありました!

展示ブースのおにいさんの説明によると、食品ロス品とかを機械の上から入れると、中身と包装を分離してくれるとのこと!

わたしは疑り深い性格なため、デモ機で確認させていただくことにします。

おにいさんが「分離職人」の上の口からカントリーマーメードをわしづかみで投入(なんと!もったいなし!)

機械がぶおーんとかいって、ファンが激しく回っている音がします。

そしてそして、風で飛ばされた包装部分はネットの中に、中身は下のトレーに分離されてくる。ことを確認。

こうやって手間かけず処理することで、食品ロス品を有効活用して、食品を畜産用の飼料とかにできるらしいです。ブラボー!

・・・バイヤーでもないのに、デモさせてすいませんでした。カントリーマーメードの冥福も祈りつつ、記事にさせていただきました。

工場の水無限ループ by流機エンジニアリング

(N)水処理・水質浄化エリア

ひときわ素敵な展示ブースをつくっていたこちらの企業、流機エンジニアリングさんです。

たぶん若手のマーケターか、営業系の方のアイディアなんじゃないかな。

ほかの企業がいわゆる、「ポスター展示」「現物展示」「現物デモ」だったのに、こちらの企業は”Ryuki Cafe”という仮想店舗のブースを使い、自分たちの技術や製品がどうCafeという世界観で生きてくるのかというのを、わかりやすくメッセージアウトしてたとおもいます。

技術的には、2020年の発明大賞 本賞を受賞した、水のリサイクル技術です。

活性炭パウダーをフィルターに添着(てんちゃく)したもので水をろ過しており、独自のプリーツ状に加工することで効率を上げてます。

工場などの排水を再利用するために使えるため

  • 90%のコスト削減(上水・下水費用)
  • 80%のCO2削減(上水・下水にまつわるCO2)
  • 使用済活性炭廃棄量を従来の処理施設の1/15に削減

数字で効果を明示するのも、素晴らしいマーケティング手法ですね。

大量に水を使う産業のカーボンフットプリント削減に、今、スグ、寄与できる製品です。

プレゼンターの方は、企業のコラム担当でもあるようなので、技術の詳細やコンセプトにご興味ある方はこちらをご覧ください。

https://www.ryuki.com/news/column/

紙POPで店頭も展示会もエコに by リンクス

(D)バイオプラスチック・包装・エコ製品エリア

おつぎはリンクスさんという企業で、展示のパネルも、商品おいている棚も、パンフひっかけている棒もぜーんぶ紙で作ってあるという展示。

  • 紙なので設置が簡単(3段重ねの棚も5秒で設置できるよー。とおじさまがデモしてくれてた)
  • 紙なのでリサイクル可能
  • 紙なので、デザインも自在
  • 紙なので、背の高さを超えるような置き看板だって、ちょちょいのちょい
  • 折りたたんでコンパクトに輸送できるから、CO2も減らせる

わたしも出展側になったらぜひ、利用したい!!

後日リンクスさんから、追加で情報いただきました。

そっかー、かさばらないから自社でも保管して、次の展示会で使うこともできるんですね!

リユース x N回からのリサイクル。スゴイ!

写真すいません取れなかったので、こちら企業様ホームページからの拝借です。

(左)今回の展示会でつかわれていた紙POP。コンセプトやデザインにあわせて印刷して使える。
(右)商品を梱包している箱が、そのままディスプレイ用の看板になるという!!無駄がない。

>リンクスさま

さらに環境配慮する消費者や企業向けに、再生紙100%のラインナップとか、どうかしら!?

>企業のマーケティング担当のみなさま

展示会の什器も制作とか設置にものすごい期間とお金かかりますよね・・・設置も楽々でリサイクルできる素材にそろそろ変えていきませんか?

若者がすごいぞ!

今回ほんとうにすごいなと思ったこと、それは高等専門学校(いわゆる高専)や大学のみなさんが、実業・社会と直結する技術開発をしてくれているということです。大田区のおばちゃん、がんばる若者大好きです!

京都産業大学研究推進センター

(U)関係団体・学術機関エリア、京都産業大学研究推進センター U513

こちらのブースでは、肥料に頼らない、農業生産物の収穫量UPの研究を発表されていました。

自然界で植物にできる「虫こぶ」のしくみを研究して、虫が出しているCAPペプチドというたんぱく質によって、植物の生育や病気への耐性がUPすることを解明。

現在実用化に向けて数百種あるCAPペプチドの有効性について、研究を進めているそうです。

それが実用化すると

  • 肥料がいらない農業が可能になる
  • 自然界にもともとあるたんぱく質を利用するので、土壌汚染、他の環境汚染がなくせる

という素晴らしい研究です。

ブースでは自ら研究を担当してらっしゃる大学の方が説明してくれました(こういう展覧会ならです。)

研究頑張ってくださいねー!うまくいかないときこそ新しい発見のチャンスかもしれないですよ!!

おみやげに京都産業大学のシーズ集(研究成果集)ももらってきました。がんばって読破します。

秋田高校専門学校 @国立高等専門学校機構

(U)関係団体・学術研究エリア U500

こちらでも全国の高専や企業との共同研究で行われている成果がポスターの形で展示してあり、高専の先生が内容を解説してくれます。

すごく面白いなーと思った研究はこちら!!

下水からの再生水とその中にもともとある、”リン” ”窒素” ”カリウム”の植物成長に必要な栄養を活用して、なんと!再生水だけ、肥料なしでお米を育てるという研究です!!

「本当ですか!?」

とブースに立ってらっしゃった先生にお聞きしましたが、はい、本当のようです。

ポイントは、

  • 家庭からの排水を使うことで有害な重金属系の環境汚染物質のリスクが低い下水を使っている
  • 大腸菌など有害なものは殺菌しつつも、植物の生長に有益な成分を残している

というところらしいです。よく、窒素系肥料の大量散布による環境汚染や赤潮などが問題になっていますが、こういった再生水の利用が農業にも広がれば過剰な窒素も肥料として使えるんですね

かしこい!!!

もうすでに実証実験に入っており、この農法で作ったお酒が日本酒になって、次の冬には手に入るそうです。

ゼッタイ買って飲みます。がんばってー!!

富山専門高等学校

(B)再資源会・廃棄物処理・解体エリア B116

富山高専も元気です!!

住居やオフィスの解体に伴い、大量に排出される石膏ボード(壁の素材です)に着目し、土壌改良剤としてリサイクルしています。

すでに企業との共同開発を終え、「タフパウダー」という商品名で販売中とのことです。

あと、ゼラチンをつくる過程で出てくる物質(化学式と名前が覚えられなかった)を使って、空気中のアンモニアを吸着する研究もやっていました。

難解すぎるパネルの前でフリーズしていたら、生徒の方が親切に解説してくれました。どうもありがとうございました!

>若者の皆様へ

大学、高専研究者スゴイです!!

在学中でありながら、社会に利益還元ができる研究・開発をしてくれていることを今回初めて知りました。

やっているうちにきっとすごくうまくいかないこととか、「なんじゃこれ」みたいな課題も出てくると思いますが、皆さんが手掛けてくれている研究は、未来の日本社会の希望です。

失敗の中にも、発見はあります。

ぜひ、日々の活動を楽しんでください!! & ご貢献本当にありがとうございます。

ということで、”【東京都・江東区】2022NEW環境展&地球温暖化防止展 速報” はこちらで締めたいとおもいます。

思いのほかビジネススーツの方が多いので、目立ちたくない方はご注意の上来場ください。

Let's have insightful learning at New Environment Expo. Enjoy!!

ご意見、感想、新しいアイディアなど、なんでもコメントいただけると、ものすごくうれしいです。

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