1か月ぶりのブログになりました!
その間何をやっていたのかというと、、、最近ぞくぞくと出てきている、カーボンフットプリント計測のアプリ、ツールの良さげなやつを探していたのです!
せっかくなので、Top3は皆さんにもぜひ知ってほしい!ということで、まとめてみました。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです♪
今まで自宅のカーボンフットプリントの計測をするために
- 買い物してきては、食べ物の重さを測り記録
(家族に 「体重もそれだけ測ったた瘦せるのにね」といわれながら キッチンではかりとPCを持ち込みログ付け。最初はキッチンスケールだけだったが、途中でごみをはかるための ばねばかり も導入した。。。) - その他の日用品やネット通販も、家族に嫌がられながらレシート奪取、購入履歴を記録!
- 月が終わって、電気、ガス、水道の利用量が出そろったあたりで、Excel計算
(でも結局メンドウなんで、滞り気味・・・& ホントにこれで合ってるんだっけ?というモヤモヤも・・・)
こんな感じで作業を続けてきましたが、もうちょっと続けるのが厳しくなってきた・・・
今回、自宅での実証実験Phase2は、「たのしく測る&削減する」をテーマにすることにしました。アプリかツールのよさげなやつを見つけ出して、楽しく続けたい & 一緒にやってくれる人がいたら、みんなでワイワイ測ってみたい!と思っております。
こんな感じでやってみた。
私一人が評価するので、いろんなツールを試しつつ、なるべくフェアな比較・検討にしたいなと思って、一応実施前に評価項目を作ってみました! (面白くはないと思いますが、詳細はこちら 実証実験Phase2の裏側 )
- A)データの正確さ (5点) -参考程度
夏の講習で習ってきた、GHGプロトコルに則って自宅のカーボンフットプリントの計測を行い、月間 599 kg-CO2eq /月・人(実測値)、もしくは年間 7,625 kg-CO2eq /月・人(予測値)とアプリ・ツールの算出結果を比較してみました!
が、手間かかった割にモヤモヤが残る結果になり、こちらの項目は参考程度です。。。(モヤモヤの詳細が気になる方は 実証実験Phase2の裏側 へどうぞ) - B)算出範囲 (5点)
排出源の多い項目(そして減らせると効果が大きい項目でもある) がカバーされていた方がよいので、国立環境研究所発刊のデータブックから、 東京都区部の排出量が多いTop7の大項目 or 中項目を選択。
①食 ②消費財(衣類・日用品) ③電気 ④レジャー ⑤移動 ⑥サービス ⑦その他エネルギー(ガスほか)
について算出対象になっていそうかを確認しました - C)つかいやすさ (5点)
なんかやたら入力が面倒で、しかも途中でバグって・・・データが消える!みたいなことは避けたい。さくさく使えるものを選びたかったので
・入力しやすい ・入力が自動化されている(手入力が不要) ・ツールやアプリが安定している ・モバイル(Apple, Android)に対応している
などの項目について確認しました - D)削減アクションの取りやすさ (5点)
日々の生活のなかでへらすためのヒントをもらえたり、好きなプロジェクトを支援するクレジット購入ができる とやる気がわきます!
・季節や月ごとでも集計したデータが見れる、・パーソナライズされたレコメンドや関連情報によるガイドがある ・アクションによって減った排出量が見える ・がんばった、得したと感じられるポイント制度やクーポンなどのインセンティブがある ・クレジット購入ができる
などの項目を確認しました。 - E)たのしさ (5点)
楽しく、長く続けられる方がよいかとおもい、こんな感じの項目を確認しました。
・コミュニティーや定期的な情報提供など、長く続けやすいしかけがある ・自分のアクションや考えを共有できる ・UI・デザインがすばらしい
おススメ! カーボンフットプリント測る系 アプリ/ツール ベスト3
そんなこんなで、まついの独断と偏見で選定した、おススメ3つはこちらです!
じぶんごとプラネット
推しポイント
項目の網羅性
「住宅」、「食」、「移動」、「モノとサービス」についての質問数はなんと42項目! 日本の各地域のカーボンフットプリントの排出量とかもレポート出してらっしゃる研究所がロジックをくんでるらしく、「測る」ことに関する網羅性と気合は半端なものじゃありません。
電気、ガス使用量、1日の摂取カロリー など、「はて・・・」となっちゃう人のために ”スキップする”ボタンがついている のも親切です。でも、消耗品とか通信+放送受信料、家電・家具、医療・福祉・教育・塾、衣類(他身に着けるもの)、レジャー・スポーツ支出、宿泊費 あたりは金額レンジを選ぶので、ある程度家計簿とかつけていて支出の傾向を把握している人向きかもしれません。
まつい家は教育・塾 あたりが非常に多く、他のツールだと算定範囲から漏れが違ったので、これだけがっちり網羅してくれているという安心感があります。
安定の排出量計算
がっちり入力項目がそろっているので、予想されたとおりベンチマークとの差異も少なく、年間排出量で 8,270 kg-CO2eq とベンチマークデータよりも8%多めとなりました。
最初カーシェアで走行した分については、タクシー・レンタカー・カーシェアに入れていたのですが、移動に係わる排出量がものすごいことに。家族でお出かけが多いご家庭は、カーシェア利用の場合も同乗者設定や車種選択もできる自家用車として入力したほうがよさそうです。
排出量を下げるためのヒントは表示されないものの・・・
現時点では、カーボンフットプリントを測る、ことに注力しているツールのようなので、D)削減アクションの取りやすさ や E)たのしさ については低めの結果になりました。
ツール外の情報にはなりますが、どうやって減らすか!?については、じぶんごとプラネットの計算ロジック部分を監修してらっしゃる国立環境研究所 発行のこちらのレポートもぜひ見てみてください!
脱炭素型ライフスタイルの選択肢 カーボンフットプリントと削減効果データブック
https://lifestyle.nies.go.jp/html/databook.html
日本全国 52都市、14地域の平均的なカーボンフットプリント排出量や、どんな削減アクションをしたらどれくらい減らせるかがコンパクトにまとまっております。
(ことあるごとに紹介するのですが、「え、こんなのあったんですか!」「もっと宣伝したほうがよいんじゃないでしょうか・・・」という声多数。。。すごく見やすいしわかりやすくてよいレポートだと思うのですが、あんまり認知されていないようです。)
ツールにデータブックの情報が組み込まれたらベストですが、現時点では両方併用するのがよさそうです。
アースヒーロ
推しポイント
がっつりやりたい人は数値入力、カンタンを重視する人は質問で
「住宅」、「車の移動」、「空の旅」、「食べ物」、「エネルギー」、「新品の買い物」、「ごみ」について46項目の入力項目があり、自分の生活で当てはまるところを答えていきます。
全部埋めたい人は、各交通機関での移動距離、年間の飛行機の利用回数、電気の再エネ比率、ガスなど他のエネルギー使用量、新品を買った金額(月間と年間)を用意してから始めるとスムーズです。
まついは埋められる数字はすべて埋めるガッツリパターンで挑戦し、年間排出量で 7,750 kg-CO2eq となりました。
ベンチマークの年間排出量よりも2%多いだけ、というかなり近い数値になった一方
- モノ の項目がベンチマークよりもものすごい多くなった。なぜ?
- レジャー、教育費などのサービスについての項目がないので算定に入っていない?
のあたりのギモンがのこり、今追加で問い合わせ中。最終数値だけでみると、A)データの正確性は5点(満点)でよいと思うのですが、内訳に不安があり4点にさせてもらってます。
世界の仲間が感じられる
このアプリの良いところは、すでに世界中にユーザーがいることを感じられるところ。
- 世界中にいる アースヒーロ 153か国 10万1570人
- みんなが取り組んだアクション 過去6か月で 35万31個
- 削減できた排出量 過去6か月で 6万5732 トン
一人ひとりができることが、目に見えると勇気がわきます!
削減のためのアクションの総量も記録してくれる
アースヒーロでは、日常での排出を抑えるTipsだけでなく、より社会に働きかけるためのアドバイスがたくさんありました。
- 代表者に手紙を書く (なんと手紙の文面のドラフトや、ポイントまでアドバイスがあります。)
- 自然にやさしい絆創膏を使う (コンポストで分解できる絆創膏が出ているらしいです、しらなかった。)
- 気候変動ドキュメンタリーの名作を見る
実際の「へらす」アクションだけでなく、社会に働きかけたい!という方はぜひ使ってみてください。週20時間ほどの時間を利用した運営チームへの参加もできそうです♪
リコメンドは全155アクションあり、自分がやりたいものについてリマインダーや達成済みマークをつけて、自分用のアクションプランをつくることができます。それぞれのアクションを達成した、取り組んでいる人の人数も見れるのが面白いです。
Carbon Donut (カーボン ドーナツ)
推しポイント
サクサク回答できる
「住宅」、「熱と電気」、「陸上の移動」、「飛行機・フェリー」、「食べ物」、「消費」、「中古品の利用」について全23問くらいの質問に答えていくと年間排出量が計算されるしくみです。質問項目はそんなに多くないですが、カバーされているカテゴリーが多く、画面構成などがよくできていてサクサク回答できるところが良いです!
質問の立て方、が秀逸ですね。
事前準備が最低限で済む
数字で入力する欄は、家の広さ(㎡)、カーシェアで走った距離(カーシェアの項目がなかったので、自家用車として入力)、床暖房使っているときはその広さ(㎡)くらいなので、特にたくさん事前に数字を集めておかなくても、そこそこの精度の数値が出るのが良いです。計算結果は年間排出量で 6,380 kg-CO2eq とベンチマークデータよりも16%少な目となりました。
まつい予想としてはうちで多めだった教育費や育児サービス関連の費用については、質問項目がなかったので、その分少な目になったのかなと思っております。
排出量を下げるためのヒントが満載!
算定後には、一番排出量が少なかったカテゴリーをほめてくれたり(うちは再エネ100%電気なので、そこをほめてもらった 嬉)
逆に、排出量が大きいカテゴリー2つをピックアップして関連する削減ヒントを見ることができます。
- アジアへの旅は「シベリア鉄道で!」
- 買い物しない週を作ってみよう!
- 会社のイベントで Climate-Smartの食事を出してみよう!
とかとか、北欧っぽかったり、楽しいアクションが満載で、新しい発見も多くてとにかく見ていて楽しいです。
自分で気に入ったアクションをアプリ上で保存できたり、実行した分をコインで貯められるので、毎日コツコツが苦手な人もがんばれそう。
履歴データ表示も充実
過去の計測データがグラフで表されて、月ごととか年後とにどう推移したかを一目で確認できるそうです(今回は1回目なので未確認)
いろいろ取り組んた結果がどうなっているかとか、どの辺の季節の時に増えがちかとかを確認するために、履歴をも含めて見れるのはうれしいです。
組織コードを入れる欄があるので特定の組織全体の結果を共有することもできそう(未確認)、会社ややりたい人のグループをつくって一緒に取り組むのもよいですね。
まとめ
いかがでしたか?
やってみたい!と思うツールや、お気に入りのアプリはみつかりましたでしょうか? ぜひおすすめのアプリ・ツールがあれば紹介していただけたらうれしいです!。Have a nice and eco Day!